人間万事塞翁が馬

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ヒーローズ西春校塾長の小出です。
OFFの回想・雑談です。


良くないことがあると、
この言葉を頭に思い浮かべます。
中学生の時に教科書で習いました。
かっこいい言葉だなと思っていました。

ビッグスクーター

大学2年生の頃、
普通自動二輪免許を取得して、ビッグスクーターに乗っていました。

大学の野球サークルに所属しており、
バットやボールなどを運ぶ時に必要だったので、免許をとりました。

数多くあるバイクの種類の中でビッグスクーターを選んだのは、
荷物を入れる収納が大きく、ギアチェンジをしなくてよい
という単純な理由からでした。


通称【馬場歩き】と呼ばれる、
高田馬場駅から大学まで片道約20分間
歩かなければならないこともバイク購入の大きな理由です。
それまでは、毎日往復40分歩いてました。

バイク購入後は、馬場歩きがなくなりました。

寝不足により

その時期は、アルバイトやレポート3つの提出が重なって、
寝不足が数日間続いていました。
バイクを運転しながら眠ってしまい、
信号待ちで止まっている前の車に、突っ込んでしまいました。

バイクを運転しながら寝るなんて、正気の沙汰とは思えません。


が、事実です。


うとうとしていたので、よく分かりませんでしたが、
激突した勢いで、
僕の体は投げ出されたようでした。

気付いた時には、顔とひざから血が出ていましたが、
アドレナリンが出ているのか、
意識は、はっきりしていたので
(事故で眠気は吹っ飛んでました)
警察を呼んで対処してもらいました。

すぐに近くの病院に行きましたが、
その病院では手に負えないようで、
大きい病院への紹介状を書いてもらい、
翌日、紹介された病院に行きました。


紹介状を持って大きい病院にいくと
【鼻骨骨折】という診断です。

入院して手術が必要とのこと。
もともと、1回の手術の予定で、
入院期間も3日の予定でしたが、

1回目の手術後、
なぜかもう1度手術が必要という話になりました。
合計1週間の入院です。
なぜ、手術の回数・入院の期間が変更したのかは、
未だに分かっていません。

入院生活

当時は、スマホも持ってなかったし、
テレビを見るためには、100円を投入しなければならなかったため、
貧乏学生の僕にとっては、テレビを見ることもままなりません。

暇をもて余していた時に、
母が紙袋を持って来てくれました。

その中には、15冊ほどの推理小説が入っていました。

この時まで、恥ずかしながら活字の書籍というものを読んだことがありませんでした。

推理小説なんて読んだことないし、
読みたくもなかったけど、
テレビを自由に見ることができない環境では、
本を読むことしか選択肢がありませんでした。

読書といえば、【長い、時間がかかる、難しい】
というイメージを持っていました。

しかし、読み始めるとサクサク読み進めることができる。
なにより、おもしろい。
大どんでん返しがあると、爽快感をも感じました。


この入院をきっかけに読書にはまり、
退院後は、近くのBOOK・OFFで推理小説を中心に、
安く買えるものを購入して読み漁り、
大学の図書館からもたくさん借りて、
様々な本を読みました。

その時まで一冊もまともに本を読んだことのなかった僕が、
読書にハマるのですから、
分からないものです。

この事故と入院をきっかけにして、
本が好きになっていました。

ちょっとしたきっかけと、
本を読むしかないという環境によって、
僕の読書習慣は始まりました。

読書のある日常

入院してから、現在まで読書習慣は続いています。
(今はビジネス書の方が多いですが)
ひと月に5~10冊ほどは読んでいます。

もし、事故に遭って入院していなかったら、
本を読む習慣はなかったと思います。


入院している時は、
「事故に遭うなんて、どれだけ運が悪いんだろう」
とずっと考えていました。

バイクを運転しながら勝手に眠って、
勝手に前の車に体当たりしておいて、
運が悪いとは呆れてしましますが、

入院中は本気で『自分は運が悪かった』と考えていました。

人間万事塞翁が馬

退院後、事故のことを振り替えると、
自分はものすごく運が良かったのではないだろうか、
と考えるようになっていました。


大学からの帰り道には、
片側2車線~4車線ほどの大きな道路(環七・環八)を通らなければなりません。

僕が居眠り運転をしながらその大きな道路に赤信号で突っ込んでいたら…

今、生きていないかもしれません

そう考えると、とてもラッキーだったようにも思えてきました。


退院後すぐに、
事故・入院・手術のセットは
僕の中で笑い話になっていますので、ご安心ください。


読書と国語力
おすすめの本

については折を見てブログに書いていこうと考えています。