例えるとは
物事、道理などを分かりやすく説明するために、似ていることや具体的なことに置き換えて話す
と三省堂の国語辞典に記載があります。
みんな多かれ少なかれ『例える』ことをしています。
結論からお伝えすると、
今回は『勉強』に例えることで、国語力も身に付き、勉強法も確立することができるという話です。
ことわざや四字熟語も多くが例えたものではないでしょうか。
2階から目薬・・・ものごとが思うようにいかず、もどかしいことの例え
グルメリポーターの彦摩呂さんといえば、
海鮮丼を見て『海の宝石箱や~』という言葉が代名詞になっています。
彩り豊かな様子、
種類が多い様子
海鮮の量が多い様子
美味しそうな様子
などがすぐに伝わると思います。
『マグロが~、イカが~、種類が~、量が~、味が~』
と言葉をつなげるよりも、端的に言いたいことが伝わります。
国語の本質
説明しづらいものを分かりやすく説明できる能力は、国語という教科においてもとても大切です。
国語の論説文や説明文というのは、もともと作者の主張(言いたいこと)があり、それを分かりやすく説明するために、例を挙げて説明したり、2つのものごとを比べたりしています。
文章として、読者に伝えるためにはそうせざるをえません。
勉強とは
『勉強』とは何ですか?
『勉強』が得意になるためにはどうすれば良いですか?
保護者のみなさまは、お子さまにたずねてみて下さい。
生徒のみんなは、考えてみて下さい。
多くの子は、返答に困るのではないでしょうか?
『勉強』というものにあまり興味がない、真剣に考えたことがないという場合は、自分なりの意見を出すことができません。
一方、
『フォートナイト』って何ですか?
『テニス』が得意になるためにはどうしたら良いですか?
同様の質問を、好きなゲームや好きなスポーツ・部活などについて聞いてみると、その子なりの答えが返ってくると思います。
僕は、小学校からずっと野球をやってきたので、『野球』を『勉強』に例えてきました。
野球における練習時間は勉強時間
当たり前ではありますが、同じチームで練習時間が長い方が、短い場合よりも試合で勝つ確率が上がります。
同様に、勉強(練習)時間が長い方が、テストで良い点数が取れる(試合に勝つ)確率が上がります。
筋トレは、英単語を覚えることと同じ。
筋力がないと、早いボールを投げたり打ったりできないように、英単語を覚えていないと英語長文を読むことができません。
このように考えれば、スポーツや部活の試合前の1週間(テスト週間)だけ練習(勉強)しても試合で勝てない(テストで高得点を取れない)ことは、みんな知っているはずです。
どのように勉強していいか分からない場合は、
好きなこと、詳しいことを『勉強』に例えてみましょう。
例えるということは、共通点を探さなければなりません。
共通点を『考えること』が『具体』『抽象』を考えることであり、
国語という教科にもつながります。
得意なゲームや得意なスポーツ・部活などについて、
『得意になるためにはどんなことをすればよいですか?』
と尋ねられた時に、時間をとる、毎日やる、筋トレをするなど、
自分なりに考えがまとまったら、それを『勉強』と比べてみましょう。
どのように勉強に取り組めば、テストで目標を達成することができるでしょうか。
そのような考え方を身に付けることができれば、自分の勉強方法の確立にも役立つはずです。
自分でしっかり考えることが大切です。
それでは、今日はこのへんで!